■ 試験結果
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いよいよ結果の発表日


大学はすでに休みに入っていたが、 国際課の掲示板に合格者の学籍番号がはりだされるので、 ドキドキしながら一人大学の門へと続く坂道を歩いた。
ちょっと恐くて、いつもより足取りが重い・・・

はたして私の学籍番号はあるのだろうか?
試験の出来は悪くなかったからきっと大丈夫!
さっさとこのドキドキな状態から抜け出したい!
今更結果は変わらないのだから早く見てしまおう!

新しい校舎の人気の無い奥まった所に国際課はある。 入り口のドアの前に立った私は、ノブにに手をかけてはためらい、 しばらく迷ってはまた手を伸ばす、そんなことを何度か繰り返した。
「ためらったってしょうがないでしょ〜!」
うじうじする自分に腹が立つ。
「よし!」
決心してついにドアを開けた。

中をきょろきょろと見渡してみる。 ひっそりとした部屋には国際課の職員のおじさんが一人。 ちらりと私の方をみてから、机の書類に視線をもどした。 新しい建物特有の匂いがする。 掲示板はドアのすぐ右だ。

見るのが恐い!

それでもゆっくりと視線を掲示板の紙にやった。 「言語と文化・ドイツ選考試験結果」と書かれた紙に、 学籍番号が並んでいる。私は自分の番号を探した。


-------- 間 ---------


・・・私はとぼとぼと国際課の部屋を出た。 ノブを握る手が震えてたような気もする。 今見たものが信じられない・・・

そうだ!もう一度確認のために見てみよう!

くるりと向きをかえ、今でてきたばかりのドアを、 今度はためらうことなく開ける。 おじさんがいぶかしげに私を見たけれど、 そんなことにかまっちゃいられない。 もう一度合格発表の掲示板を穴のあくほど見つめた。 一つ一つの数字をゆっくりとみていく。

・・・でも何度見たって同じ事だ。

私の学籍番号はない

ほぅ、とため息をつき、そのことを受け入れることにした。 ショックだった。 試験に落ちたのは初めてだったのだ。 しかしショックな事はそれだけではなかった。 最後にもう一度合格発表を見た時、 ある事実に気が付いてしまったのだ!

Fさんが受かっている
Fさんが受かっている
Fさんが受かっている
Fさんが受かっている
Fさんが受かっている!


そんな馬鹿な?!

ダブルショックでふらふらと国際課を出て校門に行く途中、 なんとまあ間の悪いことか! 当のFさんが友達と歩いてくるではないか!!! 私に気付いた彼女は顔に満面の笑みを浮かべて言った。

「いやぁ!たこさんやん!私ほんまに信じれへんわぁ! たこさんが落ちたのに私が受かるなんて! うれしいわあ。どうしよう! たこさんが落ちたのになあ!」

・・・この無神経なものの言いよう。 私の心の中で色々な言葉が渦巻いたが、口に出しはしなかった。 しかし彼女のこの一言で私の中の沈んだ気持ちは消え去り、 新たに闘争心が生まれた。

・・・こいつにだけは負けられん。

来年また選考試験をうけよう。そして単に合格するだけじゃだめだ。

トップ合格だ!!!

・・・こうして決意新たにトップ合格の道を目指すたこであった。