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■ 留学のカタチ
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さて、留学といってもいろいろな形がある。おもな形態は以下にあげたものである。

◎語学留学 ドイツ語を学ぶために現地の語学学校や大学の語学コースに留学する。最長2年。
◎正規留学 ドイツの大学での学位取得を目的とした留学。
◎研究留学 日本の大学院に在籍しつつ、ドイツの大学に研究を深めるため数年留学する。
◎芸術留学 芸大、音大や音楽院、講習会で学ぶ。
★ここから下は、留学(留職といってもいい)ドイツでお金を稼ぐことも可能な形態だ
◎職人修業 ドイツのマイスターに弟子入りして、各種技術をまなびつつ、職業学校に通う。
◎職業研修 ドイツの企業で数ヶ月〜一年インターンシップをする。
◎ワーホリ 最長1年バイトしつつ旅行したり語学を学んだりする。30歳まで。
オーペア ドイツの家庭で住み込みベビーシッターをしつつ、語学学校に通う。24歳まで。


この中から自分の目的に合わせて、どの形を選ぶのか決めなければならない。いずれの形をとるにせよ、 まず普通の人はドイツ語の語学コースに通うことになるだろう。

私が勧めるのは、長期留学の前に1ヶ月ほどの短期語学留学をしてみることだ。 まったく文化の違う場所に住むというのは、予想以上にストレスがたまる。 せっかく留学したのにノイローゼになって逃げるように帰国、なんてことも そんなにめずらしいことではない。ひどくなると、自殺未遂までする人もいる。 だから、まず短期留学してみて、自分に合うかどうか、見極めてほしいのだ。 日本国籍ならば、3ヶ月以内ならビザも必要ない。

◎語学留学

語学学校に通うには特に資格は必要ない。 入学に際し16歳以上というような年齢制限がもうけられている程度だ。 語学コースは1コース2週間〜3ヶ月程度で、いろいろな所で受けられる。 大学の夏期講習、 ゲーテの短期コース、 その他私立の語学学校などで、自分に合ったコースをみつけよう。コースの種類については次のページで詳しく述べる。個人的にお勧めなのは各大学が休暇中に行う1ヶ月ほどの語学コースだ。料金もさほど高くなく、各国からたくさんの参加者があり、課外活動も多い。正規留学への足がかりにもなる。 夏期休暇だけでなく、春や秋に行っている大学もある。こういったコースのリストはドイツ学術交流会(DAAD)でもらえる。

ビザをとっての1年程度の語学留学の場合、一番いいのは大学の入学準備ドイツ語コースに入ることだ。 学費はただだし、学生ビザとほとんど同じ待遇になる。ただし、全くの初心者では入れない。 入学の際、テストがあるのだ。また、何らかの語学証明もあったほうがいい。     大学によって難易度はちがうと思うが、うちの大学では、 日本の独文科で2年勉強した人が落ちる程度、ゲーテのZDaFを持ってる人が一番下のクラスに 受かる程度だ。(うかってもクラスに欠員が無いと入れない)。
誰でも入れる初心者向けの語学コースを設置している大学もいくつかあるが、その場合は有料である(といっても安いけど)。マールブルク、ミュンヘン等数はあまりないが、学生気分を味わうことができる。

「えーっ!入試なんてムリ!」なんて思った人はこういう手もある。一応大学に申し込みを して入学許可をもらっておいて、だめもとでこちらに来てテストを受けてみる。落ちたら、 こっちで適当な語学学校をさがす。次回までにがんばって勉強しておく。そうすれば、「大学に入る」 という前提で一応学生ビザは出るようだ。

ここで注意しておくが、ドイツは教育システムが日本と違うので、 日本の大学入試に合格していないとドイツの大学には入れない。 日本の高校を卒業しただけでは入学資格はない。

大学はやっぱり・・・という人は、やはり語学留学ビザで ゲーテインスティテュート か私立の語学学校ということになる。注意したいのは、ゲーテ以外の学校は、語学留学ビザが 降りるかどうか、事前に確認しなければならない、ということだ。ビザがおりるためには、週20時間の授業時間が必要だ。せっかく準備万端!なのに、 ビザが降りないなんてことになったら大変なので、そこのところ語学学校や、日本のドイツ大使館に よくきいておこう。

◎正規留学

さて、正規留学についてだが、先程述べたように、日本の大学入試に受かっている必要がある。 しかし、高卒だから大学は無理なんてことはない。 「大学志願者適正検定試験(Feststellungspruefung)」に受かれば入学資格ができる。 この試験を受ける人のために、「Studienkolleg」という準備コースがある。 ここではドイツ語だけでなく、高校で習うような教科も勉強するのだ。

大学入学資格を手に入れたら、次にまっているのはDSH(旧PNdS)と呼ばれる語学試験である (「適正検定試験」合格者は必要ない)。 これに合格すれば、晴れてドイツの大学生だ!しかーしこの試験はゲーテのZMPより難しい。 以前はゲーテのZMPを持っていれば入れる大学もあったようだが、最近はほとんど聞かない。 大学によって難易度はさまざまだが、まず入学準備ドイツ語コースに入って勉強してから、 DSHを受けるというのが普通の選択だろう。 DSH準備コースは大学以外にも、各種語学学校で開講されている。

大学で取れる学位はMagister, Diplomなどだが、これは日本でいったら修士号と同じぐらいの価値を持つ。 日本の学士号はほとんど認められない(良くて「中間試験」程度)ので、卒業までには4-6年かかると見ておこう。
一部の大学には、 外国人用のマスターコースが設置されている学科(法律や独文など)やBA(学士)コースもあり、これはもっと早くとることができる。旧東に最近多く出来てきてるようだ。 日本の学士号を持っていれば入れるが、この修士号はやはりドイツの正式な修士号とは認められないこともある。

Fachhochschule(高等専門学校)はまた別のシステムがあって、大学より入学規定はゆるいはず(アビトゥアーが必要ない)。こちらでもDSHなどの語学証明が必要だが、 大学よりも低い点で入学許可が下りる傾向にある。 語学以外に入学前に企業で職業研修しておく必要があることもある。

◎研究留学

すでに修士号をもっていて、こちらに研究のため1年ほど留学したい、という人は、 ドイツ語が特別できる必要はない。特に自然科学系の人は英語さえできれば問題ないだろう。 そういう人達は担当教授さえみつかれば、「客員研究者(Gastwissenschaftler)」として、大学が迎えてくれる事が多い。 ただし運が良くないと学生証はもらえない。

◎芸術留学

先ほど大学入学条件を述べたが、音楽などの芸術学科はこの限りではない。 ドイツ語ができなくても、日本の高校しか出てなくても、 技術入試に受かって担当教授を見つけさえすれば、入学は可能だ。 かといって、入学してからあまりにドイツ語をなまけていると単位を落とすし、 悪くすると語学コース送りにされる。

音楽院(Konservatorium)でも音楽を学ぶことができ、 こちらの入学は音大や大学の音楽学科に比べて比較的容易だ。 公立と私立があるが、公立なら学費は無料となる。

音楽留学に関する詳しい情報は、 歌猫さんのページでどうぞ。

以上のことから、自分にはどのような留学の形が合うか、考えてみよう!








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