■ ドイツが嫌い? | |
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ドイツに来た当初は何もかもが新しくてめずらしい事ばかり。
ちょっとトラブルがあっても、「異文化体験」をしたのだと、
割り切る事ができちゃったりする。 でも、この蜜月期を過ぎると、 次第にドイツの事が大嫌いになってしまうことがある。 言葉が思うように上達できない、友達ができない、 日常生活では不便で腹立たしいことばかり。 これらのことに対する苛立ちが、 ドイツに対する拒絶感となってしまうのだ。 「ドイツ(人)はこれだから・・・」という具合に。 さらにはそういう状態の同国人が集まって、 「ドイツの悪口大会」を開いたりする。 また、言葉が上達したとしても、同様のことはおこる。 異文化適応がうまくいかない、コミュニケーションが出来ない、 そういったことはいくら言葉ができたって起こりうるのだ。 その場合、言葉が出来る分必要以上にドイツ(人) に対して攻撃的になってしまう。 こういう事はある程度しかたがない。 自己がドイツ社会に受け入れられないという失望を、 「こんなくだらないドイツ社会なんかに受け入れられたくない」 という論理にすりかえる事によって、 精神のバランスを保たないと、参ってしまうもの。 そして、無理にそういう世界から抜け出る必要はないとは思う。 でもね、でもね、ずっとそのままでいたとして、 そこから生まれるものは何?更なる社会からの 拒絶を受け、立場の弱い異質集団を作ってしまう悪循環じゃないの? そして、今まで自分から何か働きかけてきた? 周りが何かしてくれるのを待っていただけじゃない? 自分が動かないと何もはじまらないよ! ドイツ人が悪いんじゃない、そして同時にあなたも悪いわけではない。 まず、「ドイツは・・・」という思い込みを捨てよう。 それがある限り、自分が見たいもの(ドイツの悪いところ) しか見えないよ。 がんばってドイツを理解するよう努力してみよう。 ドイツの価値観を切り捨てて、 自分達の価値観だけを尊重するのはおこがましい事。 そして、同時に自分を理解してもらう努力をしよう。 どちらか片方の努力だけでは不十分だよ。 立場の違う2者の間に不都合が生じるのは当たり前。 両方が歩み寄って初めて健全な関係を築く事ができる。 これが「国際交流」ってもんじゃない? でも、ドイツに住まわせてもらってる私たちの場合、 ドイツ人と立場は同等ではない。法的にも、人数的にも。 こちらが譲歩して、 より多くの努力をしなければならないのはしかたがないよね。 コミュニケーション手段(言葉だけでなく)を学ぼう! 社会に関わる努力をしよう! そして語るべき自分をもとう。 より広い世界を知る事が出来る機会があなたの周りにはあるのだから。 これを利用しないのはもったいないと思わない? |