サムライベルヒェン



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うちの学生寮で、
お祭りが行なわれた。

こんな金儲けのチャンスを逃す手はない!と思って、 私はたこやき(もどき)の屋台をだすことにした。

当日は曇りで、時々雨もぱらついたのだが、 中国の屋台、韓国の屋台、トルコの屋台などなど、 国際色豊かな屋台がたちならんだ。
私も一日がかりで準備して、日本の屋台を つくった。あやしげな刀の絵をかいて、「Samurai Baellchen(サムライベルヒェン = 侍の小さなボール)」 という張り紙をし、たこやきプレートをセットした。 この時点で、私の屋台はもう注目をあつめている。「なんだこれはいったい!?」 という質問が次々とくるのだ。それに対して「大阪人の魂だ!」と答える私。 まだつくりはじめてもいないのに、「くれ」というひとまでいた。

生地をプレートにそそいで、やきはじめると、皆真剣にみいっている。 そしてくるりとひっくりかえすと、「おおーっ!」という声。 「まるでマジックだ!」という人も。更に、きれいな丸い形に やきあがったのをみて、「どうして丸くなるんだ!半分しか 生地をいれてないじゃないか!」。
こうして、サムライベルヒェンは焼くそばからうれていった。 当初私は、注文をうけてからやきはじめて、待ってもらっている あいだは、ツナの巻寿司をつまんでもらうつもりで用意していた のだが、そんな必要は全くなかった。それどころか、寿司 だけ欲しいという人も続出で、売る予定じゃなかった寿司も 売ってしまうことに。こちらも大人気で、何回も買いに来る人 続出だ。すぐに売り切れてしまい、食べられなくてくやしがって いたひとも。
となりの屋台のひとが、わたしの屋台との間にテレビを設置して、 ワールドカップの中継をうつしだしたから、うちの屋台の前にはひとだかり。 そして、うちの看板をみたひとが、「Was?! Samuraibaellchen!?」 とおどろいて、ためしに買っていく。このネーミングは 大正解だ!!!そして、あるドイツ人グループがサムライベルヒェンを とっても気に入ってくれて、うちの屋台の前で宣伝をしてくれた ので、説明の手間がはぶけておおだすかり!このひと達は、 最後の12個のとき「絶対誰にも売るな!おれたちが買い占めた!」 といって、プレートの前にへばりついてはなれなかった。 そんなに気に入ってもらえるなんて!

7時間ぶっとおしでたこやきを焼き続けたので、つぎの日は くたくただった。でも、おおもうけで嬉しい! 来年はプレート増やしてもっとおおもうけだ!!!